運動が得意な親ほど”教えないで”ください

運動が得意な親ほど”教えないで”ください

「運動ぐらい家で教えられる」――そう思っていませんか?

実は、「運動が苦手だから先生に任せます」と言ってくださる保護者の方が、お子さまの伸びは大きくなる傾向があります。

一見すると意外に思えるかもしれませんが、これにはしっかりとした理由があるのです。

なぜ”運動が得意な親”が教えると伸びにくいのか

理由はとてもシンプル。お子さまが混乱してしまうからです。

教室で先生に教わったやり方と、家でお父さん・お母さんから教わるやり方が違うと、お子さまはこう思います。

  • 「先生はこう言ってた」
  • 「お父さんはこう言ってた」
  • 「どっちの言うことも聞きたい!」

お子さまは一生懸命です。でも、“正解が2つある”状態は、成長の遠回りになってしまいます。

迷いが生まれ、動きもぎこちなくなり、結果としてうまく伸びない…ということが本当に多いのです。

教室の指導は”今その子に必要な段階”を見極めて行っています

運動指導は、ただ「できる・できない」だけを見ているわけではありません。

お子さま一人ひとりの、

  • 到達度
  • 発達段階
  • 身体の使い方のクセ
  • 苦手の原因
  • 現時点で整えるべきポイント

これらを総合的に見て、その子に必要な”今日の一手”を入れています。

例えば、同じ”なわとび”でも…

  • 手首の使い方に原因がある子
  • ジャンプのタイミングが合わない子
  • 視覚からの情報処理がゆっくりな子
  • 縄が当たることへの恐怖心を先に取りたい子

必要なアプローチがすべて違います。

一見簡単そうに見える運動でも、実は専門的な視点で細かく指導内容を調整しているのです。

家庭でできるサポートは『応援』と『見守り』だけで十分

運動が得意なお父さん・お母さんにこそ、あえてお願いしたいことがあります。

✓ 「がんばってるね」
✓ 「楽しそうだね」
✓ 「すごいね、できるようになってきたね」

これだけで、お子さまの伸び方が大きく変わります。

“やり方”を教えるよりも、“気持ちを支える”方が、お子さまにとって100倍の力になります。

最後に:お子さまは「安心できる環境」で一番伸びま

運動の得意・不得意は関係ありません。

大切なのは、お子さまが自分のペースで成長していける安心環境をつくることです。

教室では、専門的な視点のもと、その子が「今」必要としている指導を丁寧に行っています。

だからこそ、お家では”教えない勇気”を持ってあげてください。

そして、「応援」と「見守り」をお願いします。

それが、お子さまの運動能力をもっとも引き出す、一番の近道なのです。

お子さまの成長を、一緒に見守っていきましょ

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